令和3年12月14日(火)水南小学校4年生を対象に、社会人アスリートの講師をお招きして生き方講座を実施しました。
講師の方は、先天性の障害で左手の指が三本、右足の膝下と右腕の肘から先がない姿で生まれ、小学校時代の鉄棒での失敗から、何事も自分にはできない、とあきらめていた時期があったこと
野球と出会って工夫すれば自分でもできることを知り、自分に嘘をついてできないとあきらめるのではなく、やってみよう、と思ったこと
そこから様々なスポーツにチャレンジし、ある1枚の写真をきっかけに義足の陸上選手を目指し始めたこと
講師の方がこれまでぶつかった壁や、そこからどう乗り越えてこられたのか、を聞かせていただき、子どもたちもとても真剣に聞いていました。
義足ってずるい?じゃあ目が悪い人がメガネをかけているのはずるい?かわいそう?そんなことを子どもたちに問いかけながら、”正解はない。自分で考えることがまず第一歩”と伝えていただきました。
後半は校庭に出て、講師の方 vs 小学4年生で短距離走対決や鬼ごっこ。
スピード感を間近で感じ、また一緒に鬼ごっこで遊んだ子どもたちと講師の方の間には、障害のあるなしの距離など一切感じさせない雰囲気が広がっていました。
窓からは5・6年生が「あ!ミッキー(講師の方の愛称)だ!」と講師の方に手を振り、自分たちが去年一昨年と同じようにお話を聞いたことを懐かしむ様子が見られました。
”共生社会”考えると難しいことのように思えますが、体験したり、実際に話を聞くことで”相手を想う”ということで少しずつ実現できるのかもしれません。