光陵中学校 ゲストティーチャー(理科編)

令和4年6月28日(火)光陵中学校2年生の理科の授業で、ゲストティーチャー企画を実施しました。

理科「化学変化と原子・分子」の単元を学んできた2年生。単元の後半で、学んできた「化学変化」を利用した仕事をしているゲストティーチャーから学ぶのが今回のゲストティーチャー企画でした。

授業の冒頭では、どんなゲストティーチャーが来るのか知らない生徒たちにクイズ形式で、ゲストの職業を予想してもらいました。

「化学変化の授業だから、、、研究者?大学教授?」となかなか正解にたどり着かず、”せともの祭”に関係がある人だよ、というヒントが出されると、「せともの?!」「花火!!」という声が聞こえました。

正解は「花火師」。今回はせともの祭の花火師さんを招いてお話をいただきました。

講師の方が、理科室に花火玉や手筒花火の模型を持ってきてくださり、実際に生徒たちが手に持ち、4寸玉の大きさを体感し、今手元にある花火玉が本番では120~150mも空の上に上がることや、そこから直径120mもの大きさになって輝くことをイメージして驚いていました。

また花火玉の中身の配列や、花火のきれいな色を作る「星」という部分は理科で習った”燃焼”という現象だよ、という先生のお話で、学んだことと、花火が繋がったようでした

学校の先生と花火師さんがコラボする授業。豪華です
花火玉の中身について説明していただきました

授業の中では実際に銅やカリウムなどを燃焼させて、火が何色に変化するか?を観察し、「ということは赤の花火には○○が入っているんだね!」という解説もあり、化学変化についてさらに理解が深まったのではないかと思います。

実験の様子

そして最後には、花火師の方より花火の仕事は危険と隣り合わせであることや、だからこそ、お客様に安全に楽しんでいただくことを大切にしているというお話を聞くことができました。

今回授業を受けた2年生は、花火の仕組みや化学変化はもちろん、花火師の職人技は、安全に守られているからこそ見られるということを知ることができ、これまでとはまた違った気持ちで花火を見てくれるのではないかと思います。

生徒たちが自然と前のめりになり、学ぶことを楽しんでいる様子を後ろで見させていただき、”学びと社会のつながりを感じられるようにしたい”と授業準備をされてきた先生の想いは確実に生徒たちに伝わったと感じた一日でした。

9月10日のせともの祭の花火も楽しみですね。

<生徒の感想>

・ 今まではただ普通に楽しんでいた花火ですが、この授業を受けて見方が変わりました。花火玉の中の構造やそれを命がけで開発、打ち上げる人たち。とても奥が深くて50分が少し短く感じました。特に炎色反応の所が印象に残っています。はっきりと色が変わっていて、花火玉の中にそれが精密に計算し尽くされた分量できっちりと入っていると思うと、「職人」という感じがしてさらに興味が湧きました。今日習ったことが全て生かされるという訳ではないけど、それでも今までとは花火に対する気持ちや職業に関する関心が高まりました。

・ 今までは、花火は機械で作られていると思っていましたが、今回の授業で職人さんによる繊細な技術で作られていることを知りました。また、花火を見ている人たちのために、裏側で安全に、綺麗に打ち上げるために頑張って居る人たちがいるのが、とても素敵だと思いました。せともの祭りが楽しみです。

・ 花火師さんは、命懸けで自分達に綺麗な花火を見せてくれているのだなと実感しました。あと、花火がどうやって綺麗に打ち上がって、どこから観ても同じに見える理由が分かりました。花火で遊ぶ時には十分に周りに気をつけようと思いました。

・ 花火師さんのお話を聞いて、花火を作るのも命懸けだし、あげるのも命がけでやる職業に、すごいと思いました。花火がさまざまな金属が使われていることを初めて知りました。これから花火を見る時には、どんな金属が入っているのか考えながら見ていこうと思います。

・ 授業の前は、花火の形はなんでも作ることができると思っていました。しかし、話を聞いているうちに、とても高い技術・技能を問われる難しい仕事だと分かりました。今度のせともの祭りでは、花火を打ち上げるときに、どれだけの苦労があるのか想像しながら見てみたいと思います。

・ 花火がどんな構造でどのような仕組みなのかを知ることができたよかった。特に、打ち上げた後にどうやって形をつくっているのか、なぜ色が変わるのかを知りたかったので今回の花火師さんの話で知ることができたのでよかった。改めて考えてみるとさまざまな仕事に化学変化が使われているので、化学変化はすごいと思った。

・ 祭りで見た花火は花火師さんが一生懸命に作って、花火を打ち上げるときも命がけしてくれる花火師さんはすごくかっこいいと思いました。金属の種類で燃やす色が変わることも初めて知りました。あの小さな玉から大きな花火になるのに驚きました。今回の授業はとても楽しかったです。

・ 花火の仕組みを知ることができてよかったです。いろいろ自分達で計算して新しい形の花火を打ち上げる花火師さんはすごいと思いました。前にせともの祭りの花火を見たときに、普通の丸ではない形の花火が少し傾いていてなんで歪んでいるのか不思議に思っていたけど、今日の話を聞いて、打ち方や見る方向で、空に打ち上がった花火の完成形の形が変わると知って、前の謎が解けてよかったです。