先日に引き続き、6月24日に行われた水野中学校職業講座についての投稿です。
~意外編~では、4名の講師の方のお話をご紹介したいと思います。
〇デザインの教室では・・・
デザイナー・イラストレーターの講座は、講師から生徒に「デザイン・デザイナーってなんだと思う?」との問いかけからスタート。生徒からは「絵を描くこと?」「センスが良くないとだめ?」といった声が聞かれました。しかしワークを通じて、デザインには必ず「相手」がいて、「目的」がある、ということを理解していった生徒たち。デザインは課題解決の手段であり、絵が上手なことも、センスが良いことも大切だけど、何よりも相手を想って、目的を考えることが一番大切なんだよ、というメッセージが送られました。
〇クレーン会社の教室では・・・
クレーンと言えば、建設?橋を作ったりする仕事?と思いますよね。この教室では講師の方から生徒に意外な問題がされました。天秤の片方の重さを求める数学・物理の問題です。すぐに計算をして、積極的に手を挙げて講師の方に見てもらう生徒、「え?突然数学?」と驚きの生徒も見受けられましたが、この問題を通じて、数学的な考え方がクレーン会社のように意外なところで使われていることを知った生徒たちでした。学校の勉強は社会に出た時の”考え方”の土台になっているのかもしれませんね。
〇客室乗務員(CA)の教室では・・・
CAと言えば「接客業」と思っていませんか?お茶や食事を運んだり、お客様の要望に応えるイメージが強いですよね。ここでも意外なお話、元CAの講師の方から「保安業務」がとても大事な仕事、お客様の命を預かっているとお話がありました。CAさんは、お客様の席を巡回するときも、お客様の表情や顔色に気を配ったり、機内に異常な音や光がないか、常にあらゆる感覚を研ぎ澄ませているそうです。講座の後半ではお客さん役、CA役に分かれて、「機内脱出デモ」が行われました。生徒たちの抱いていたCAのイメージがさらに広がったように感じました。
〇自衛隊の教室では・・・
「自衛隊って運動が得意な体育会系の人ばっかりでしょ?って思っていませんか?」という講師の方の問いかけに、思わず頷いたのは私だけではありません。意外にも”事務作業も結構あるんだよ”、というお話や、”文化部出身の人もいるよ”、訓練で鍛えるのは”短距離走のような瞬発力ではなく、長距離走のような持久力”といったお話をしてくださいました。仕事のイメージって、聞いてみないとわからないものですね。
このように、職業や働くことに持っているイメージは、どうしても環境やTVなどの情報に影響を受けますが、実際のところは私たちが知らないことも多くあるのだと思います。生徒たちはまだ中学生。限られた情報や思い込みではなく、自分の目で実際に見たり、話を聞いたりしながら、このような機会を使ってどんどん視野を広げていけるといいですね。講師の方々に感謝です。