令和3年7月15日、水野小学校3年生を対象に絵付け体験を行いました。
例年は実際に工房にお邪魔して見学をした後に絵付け体験をしていますが、コロナウイルスの影響で昨年より講師の方に学校にお越しいただいて実施しています。
前半では焼き物の工程にどのくらいの日数がかかるのか、石膏型を見せていただきながら作り方や使う泥の硬さの違いなどを教えていただきました。石膏型の仕組みを見た子どもたちから歓声が上がり、「その石膏型はどうやって作るんですか?」と質問も。興味津々でした。
またかつては木を燃やした熱や石炭での焼成でしたが、現在はガスや電気が使われていることを教えていただき、講師の方からの「今後さらに環境に配慮したら、何が使われると思う?」という質問に対して、子どもから「水素!」という回答が出てきました。伝統産業が永く受け継がれていくため、時代に合わせて様々な変化があることがわかりました。
後半は待ちに待った絵付け体験です。呉須(ごす)という酸化コバルトの顔料を使って絵を描いていきます。一度描いてしまったものは消すことができないため、子どもたちはなかなか最初の一筆が踏み出せず、緊張・・・
最終的には恐竜や魚などの生き物、自分で考えた模様、スポーツ、言葉など思い思いの絵付けができ、筆遣いの難しさを感じながらも、焼き上がりが楽しみになった子どもたちでした。
今回の授業は3年生の社会科「工場の仕事」の中で行われました。教科書に加えて、自分の住む町の伝統産業と、それを支える現場のプロから教えてもらう瀬戸ならではの社会科の授業が受けられることは、とても素敵なことですね。